2016.09.11

9月は一年で最も感傷的、そして内省的になる月ではないでしょうか。
夏が終わってゆく。夕食時になっても外で遊べるくらいに明るかった日没が日に日に早まってゆく。
吹き抜ける風の涼しさに一抹の寂しさを感じたり、夕暮れの虫の音に来し方行く末を考えてしまったり。
夏が青春だとしたら、秋は晩年ということになるんでしょうか。
“もう秋か それにしてもなぜ 永遠の太陽を惜しむのか 俺たちは清らかな光の発見に志す身ではないのか”という有名な詞の一節もあります。

まもなく浜田省吾「ON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” since 1976」が始まります。
前回のアリーナツアーから丸5年。その間に、待望の新作アルバムを携えてのホールツアーもありました。
昨日、岩熊さんが書いていたように鹿児島でのフィナーレが、思わぬ大雪で打ち上げもないままになりました。
あの時、冗談好きな音楽の神様に「旅するソングライターにまだまだ終りは来ませんよ」と言われたような気がしました。
このツアーは、これまでのどんなツアーとも違うと思ってます。事前のアンケートという試みもその一つでしょう。
それぞれの聞き手の思い入れが反映されたツアー。それでいて、アニバーサリーツアーにありがちな代表曲の羅列にもならない。
since1976という年号が象徴するように、いくつもの時代を経てきたからこその人生が重なり合うツアーになるように思います。

今、「J.BOY」30周年BOXに原稿を書かせてもらってます。
一枚のアルバム、一つのツアーが、その人の人生にどれだけ大きな影響を与えたか、その再確認のような作業になってます。
今回のツアーが、今までのどのツアーとも違うということに、40周年という背景があるのは言うまでもありません。

冒頭に引用した詞は、若い頃に好きだったランボーという詩人のものです。
あの詞は“季節の上に死滅する人たちからは遠く離れて”というフレーズで終わってました。
若い頃はそこが好きでした。でも、最近は、そこを口にすることは殆どありません。
なぜなら、誰もが季節とともに変わってゆき、時とともに老いてゆく、と知ってしまったからでもあります。
浜田さんの新作アルバム「Journey of a Songwriter」が感動的だったのは、そのことを承知の上で、更に遠くへ向かおうとしていたことでした。
時間には限りがある、旅はいつか終わる。だからこそ、今を生きる。
この世に生まれて、誰かと出会い、愛し合って時を重ねることが、どのくらいかけがえのないことか。
このツアーは、改めてそのことを感じさせてくれる旅になるのではないでしょうか。
ツアーブログを通じて、そんな体験をさせてもらえることに感謝します。

繰り返しますが、このツアーは、これまでのどのツアーとも違うと思ってます。
二度とないであろう旅が、もうすぐ始まります。

田家秀樹

2016.09.10

ON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” Since 1976 TOURが、9月17日 長野ビッグハットからスタートします。
アリーナツアーとしてはON THE ROAD 2011 TOUR以来です。
昨年のホールツアー ON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”は2015年9月14日、よこすか芸術劇場からスタートし、今年の1月まで24都市32公演のコンサートツアーでした。
いろんな出来事がありました。
例えば、ツアー最終日の鹿児島が大雪で、コンサート終了後メンバー全員がツアー打ち上げを中止し、
そのまま宮崎までタクシーで移動したことが一番のハプニングでしょうか。
ツアー打ち上げがタクシーの中での弁当に変わったこと、初めての経験でした。
その様なハプニングも含め、浜田本人は勿論のこと、メンバー全員がステージ上でもオフステージでもツアーそのもの、
正しく“Journey of ”ON THE ROAD”を楽しんでいたことが一番印象に残っています。


2016年は浜田省吾にとってデビュー40周年です。
また“J.BOY”発売から30年の節目の年です。どの様なツアーになるのか楽しみです。
今年初めに“コンサートで聴きたい曲アンケート”をツアーサイトで行いました。
意外な曲が上位に…上位に来るだろうと思っていた曲が意外にランキングが低かったり…とても興味深いアンケートでした。
浜田本人も選曲の際とても悩んだと思います。
今回のステージでどの曲を演るのか、どの様な構成になるのか、楽しみにして下さい。

今回のON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” Since 1976ツアーサイトでは田家秀樹氏によるツアーレポートや
各会場の様子などをこのブログでお伝えしていきたいと考えています。
皆さんもコンサートの感想や浜田本人へのメッセージを9月17日より開始になります”AFTER SHOW”に是非お寄せ下さい。
皆様のメッセージをお待ちしています。

                                                                                                                                              
                                           プロデューサー 岩熊信彦