2017.04.18

一日目、今終わりました。今の時計は9時45分です。
こういう終わり方かあ、というと変ですけど、最後の大合唱、すごかったです。冒頭から会場中が歌ってました。口ずさむという感じじゃなかったです。心の底から声が出ている。いつもは口にできないような熱い気持ちが歌になっている。去年の全21公演、どの会場でも、その会場にしか生まれない共感と連帯の歌声が聴けましたけど、今日は、そのどの会場とも違ってました。
連帯。普段使わない言葉ですね。思わず出てしまいました。それぞれ別の場所で生きている人が一つの帯で連なっている。”帯“、あるいは”絆“。そんな繋がりを感じさせてもらったと言えばいいかもしれません。
浜田さんが、この日のことについて触れたのは、始まってすぐです。「今日はこのコンサートの趣旨に賛同してくださり、参加してくださりありがとうございます。ミュージシャン、スタッフと一緒に意味のあるいい時間を過ごしたいと思います」
簡潔でした。多くを語らない。そのことが却って音楽に託す思いの強さが伝わってくる。
意味のあるいい時間――。
そういうコンサートでした
もちろん、4か月ぶりの待ちに待った再会を喜ぶ盛り上がりはありつつ、どこか今までと違うものがある気がしたのは、その“意味”ということのように思います。曲が違って聴こえたというんでしょうか。去年もずっと聴いていた曲の歌詞が違う意味を持つように聴こえたんですね。演奏もそうだったんですよ。
言葉が止まってます。うまく書けるでしょうか。抑制された演奏というと変ですね。力も入ってるし、熱演でもあるんだけど、勢いに流れない。さあ、とことん行くぜ、ということではない。それがチャリティーコンサートへの想い、だったように感じました。普通のコンサートではない。自分たちの気持ちを込めるという意識の表れのように感じたんですね。
こんなことを感じたのは僕だけなんでしょうけど、ふっと「ON THE ROAD 2011」の初日の静岡エコパアリーナを思い出したんですね。もちろん状況は違います。コンサートをやるべきかどうか、というような議論は今はありません。でも、音楽を取り巻く環境という意味で考えさせることは共通するようにも思いました。
ひょっとして音楽を楽しめなくなる時代が来るのかもしれない。そんな悪夢のような状況を想像してしまうような世の中の動きです。去年、9月にこのツアーが始まった時、それぞれの曲がこんな風にリアリティーを持ってしまうような世界を誰が予想したでしょうか。
今、時計は11時半になろうとしてます。
時間がかかってます。
伝えたいことはたくさんあります。書かなければいけないことも、です。浜田省吾というアーティストがどういうアーティストなのか、彼が書いてきた曲というのがどんなものだったのか。
こんなに“意味”を感じさせてくれるコンサートがあるでしょうか。
もうスタッフ退館してます。残っているのは岩熊さんはじめ、ロード・アンド・スカイとサンデーフォークの担当の方たちだけです。
このレポートは明日もあります。
少し時間をください。
共感と連帯。感動的なフィナーレでした。
田家秀樹